転職活動をしていくにあたっては、学歴が企業によっては有利不利を生んでしまうことも時にはあります。高卒の方の場合、大学卒の方よりも学歴的には不利になることが出てきます。実力主義と世の中では言われているものの、現実的には学歴が低いよりは高い方がいいと思われてしまっていますので、苦虫を噛むような気持ちになる経験をした方もいるのかもしれません。今回は、高卒の方の転職について色々と考えていきたいと思います。
- 高卒の転職は不利なのか?
- 何をもって転職するのかということの方がよっぽど大事なこと
- 職種によっては独自の転職理由があることも
- 高卒であろうとも考え方によって転職理由はさまざま
- 高卒で就職すると転職する可能性が高い!
- 高卒の方の転職市場とは?
- 高卒以上の学歴でもOKの求人が増えてきている
- 転職エージェントなどの人材紹介会社を利用する人が増えている
- 転職市場は高卒の方でも有利になることも十分ある!
- 高卒の方が上手に転職活動を行っていくためにはどうすればよいのか
- 高卒の転職者の狙い目な職種とは?
- 専門職は採用されやすいといわれている
- 安定的採用が続くのは営業職や販売職
- 高卒の転職でもチャンスは転がっている
- 高卒で転職する場合の履歴書の記入について
- 職務経歴書の書き方について
- ネガティブな理由を表に出してはいけない!
- 面接でよく聞かれる質問を把握しておく
- 高卒だからといって委縮する必要はない全くない!
高卒の転職は不利なのか?
学歴がある程度重んじられる今の世の中は、大学卒と比べるとなかなか高卒の転職は不利と思われるかもしれません。しかし、そこまで考えることは正直ないと言ってもいいのではないでしょうか?
そこには、高校を卒業してから仕事を一生懸命頑張ってきたという経験値があるからです。たしかに、入社が同期であっても大学卒と高卒がいれば、どうしても初任給などで差は出てきてしまうのかもしれません。
でも、経験してきたことは年数も含めて同じであった大学卒と大きく変わるものでもありません。ただ、はじめに配属される部署は異なることが多いと思われますので、やっている仕事は違うのは仕方ないでしょうが、もし同じ部署に配属されるということであれば、そこに差が出てくることは決してありません。
努力すれば、同等もしくはそれ以上の成果を出すことができれば、大学卒の人よりも上に上がることはないということは決して言えません。ここは学歴ではない実力でものを言わせることも可能なのが社会というものです。
ですから、何と比較するのかということが大切なことであって決して学歴を悲観することはないと考えていても間違いではありませんので、自信を持って転職活動をすれば良いと思います。
現に、高卒の方でも大企業や有名企業に転職することは可能です。高卒だからといって決して転職に不利に働くとは考えない方がいいです。
もしかすると、転職活動を頑張るぞと意気込んでいたとしても、求人票には大学卒が必須要件であったり、応募してみたはいいけど書類選考で見送られることになってしまったり、あるかもしれません。しかし、きっとあなたを必要としている企業はそこかに必ずあるはずです。壁があった方が達成感もそれだけ大きなものになりますから、頑張りがいもあるというものです。
何をもって転職するのかということの方がよっぽど大事なこと
要するに、今回転職するということは何が目的であるのかということです。この目的がいったい何なのかということがまずは大切なことです。
転職したいと思うには、それ相応の理由や原因というものがあるはずです。そうでなければ特に転職をする必要がないからです。
この理由や原因から次の仕事に転職することに対しての目的が生まれてきます。その時の理由などは恐らくネガティブなことになることが多いかもしれませんが、それを機にいろいろと考えて転職を決意したときには、その転職の目的が固まってくるものだといえるでしょう。
ここからは、少し高卒の方が転職を考えさせる理由を見ていくことにしましょう。
高卒者の主な転職理由とは?
高卒者の転職理由というのは、いったいどういったものがあるのでしょうか?過去実際にあった高卒の方の転職理由をいくつか挙げていくことにしましょう。
まずは、新卒で入社した企業は第一志望の企業だはなかったというものです。ただ、第一志望であろうがそうでなかろうが自分の今している仕事内容が自分が求めていたものではなかったということも十分考えられます。ただ、こういったことは確かに理由にはなるかもしれませんが、根本的な理由ではないと考えるべきです。もし今回の転職をしていく中で自分なりの第一志望から第〇志望というようにランキングはつけるはずですが、じゃあ今回の転職で第一志望に内定・入社できなかった場合はどうするのでしょうか?そんなことは本当の理由ではないということの証拠です。
次に、学生時代からアルバイトしているところに正社員登用してもらったが、他の仕事もしてみたくなったというものです。恐らく、自分の周りの友人などと今の仕事に就いて比較してしまったりすると、隣の芝生は青いというのと同じようなものでしょう。
次に、通勤できると思っていたものの、予想以上に遠かったので、もう少し近いところで仕事をしたいと思ったからというものですが、入社前にもっとしっかりと事前準備しておけばよかったのかもしれません。
こういったものは、自分で何か別の理由があるにもかかわらず、他に責任転嫁してしまっていることが多いパターンです。かなりネガティブな内容ではありますが、これを機にいろいろと考え直して、心機一転リセットするくらいのつもりで転職活動をしなければいけないと思います。また、こういった理由というのは、ネガティブ要素として転職希望をしている企業にははっきりと伝わってしまいます。ですから、転職する際には、こういったことを直接理由として伝えてしまいますと、まずその企業には内定をもらうことはできないと考えるべきでしょう。
一方で、さまざまな事情が重なった結果として転職せざるを得ないという状況になってしまうということもあります。
不運にも、働いていた企業が倒産などに追い込まれてしまって転職をせざるを得なくなってしまったとか、親などの親族を介護をしなければいけなくなってしまったということ、入社した企業の採用が正社員ではなく契約社員であったり、派遣会社に入社したものの、契約更新されなくなるなどというようなことも絶対にないとは言えません。
また、上司や同僚などと不仲になったり、信頼関係が構築できなくなってしまった、社長のワンマンぶりがあまりにもひどすぎるということ、給料の額が入社前の約束と異なっている、残業手当が一切支払われないなどというような場合もあるかもしれません。そういった場合には、今まで努力してきたけれども、転職をしなければいけないということになってしまいます。
そして、自分のこの先の人生を考えた時に、今のままでは目標や夢をつかみ取ることができないのではないかということになってしまった場合は、より真剣に転職を考えることになるでしょう。例えば、独立がしたいという夢がある場合に、今の企業にいるよりは別の企業で勉強することの方がより大きなメリットがあるということであるならば、転職を考えるしかないかもしれません。
職種によっては独自の転職理由があることも
例えば、営業職の場合でいいますとノルマが予想以上にきついので、多少給料は減ってしまうかもしれませんが、ノルマがそこまできつくないところに転職したということや、仕事以外での付き合いがあまりにも多すぎて、体力的にも厳しすぎるということもあります。
また、介護職や看護職などにおいては、夜勤はもちろんですが、通常勤務でも相当の激務で耐えられなくなり転職を決意したということもあります。プログラマーの場合でも残業が多すぎて休日出勤も強いられてしまい、激務になってしまうこともあるでしょう。
あと美容師さんの場合は、毛染めの薬剤やパーマ液というようなこの仕事独自に扱うものに対してアレルギーが起きてしまったり、特に見習い期間にはお客さんの髪をカットすることなんかはできずに、シャンプーばかりということもあります。そうなると手荒れもひどくなるということもよく聞かれる話です。
ですから、自分では予想もできないことが実際に仕事をしてみると起きてしまうことは十分あり得ます。
高卒であろうとも考え方によって転職理由はさまざま
高卒だからということではありませんが、働いていたところを辞めて新たなフィールドに飛び込んでいくということは、誰にでもあり得ることです。そのきっかけとなるような理由には実にさまざまなものがあるといっても間違いありません。
高卒の方が転職する場合で、在籍期間が短いというようなことであると、年齢的にもまだまだ若いため、転職というものに対して深刻になることなく簡単に考えてしまう方もいらっしゃいます。
若くしての転職は、より不利になってしまうこともありますので、あまり安易に考えることなく若くしての転職こそしっかりと考えたうえで行動していくようにしなければいけません。
高卒で就職すると転職する可能性が高い!
高卒で就職をした人は実は転職する人が多いといわれています。実は、高卒で就職した方の約半数の方が、なんと3年以内で転職をしてしまうというデータもあるほどです。
そこには、若くして就職をすることというのには、進路をそこまで目的意識を持つことが少ないため、言葉は適切ではないかもしれませんが、「しっかりと人生を見据えることなく安易な気持ちで就職先を決めてしまう」傾向があるからだといわれています。
そのため、実際に就職をしてみて、現実を知ることとなって他の仕事をしてみたいというようなことになりやすいということです。
ただ、高卒の方が転職を試みるとなった時、高卒でも転職は可能なのか、今の会社よりもいい企業に転職できるのか、そもそもどのようにして転職活動をしていけばよいのかということもわからないなどさまざまな不安が頭をよぎることになってしまうという現実もあります。
学生の時に行った就職活動は、ある程度学校側がバックアップしてもらえることがありますので、いろいろな方面からの力添えを受けながら活動することができますが、いざ転職ということになりますと、誰の力を基本的には借りることができません。いわば、初めて味わう孤独な戦いともいえるかもしれません。そのため、相談できる人もあまりいないので、悩みを解消することが難しくなってしまうことになるのです。
ということは、逆に考えれば、チョットしてものでもいいから知識を得たり、ポイントがわかれば、スムーズに転職活動ができるかもしれません。
高卒の方の転職市場とは?
高卒の方の転職市場はどのようになっているのでしょうか?こういった転職市場における高卒の方の立ち位置であったり、転職環境についてここからは見ていきましょう。
高卒の方でも技術などがあれば大学卒とでも十分戦うことができる
日本においては、学歴至上主義だけではなく、実力主義が表に出てくるようになってきてはいるのですが、それでもまだまだ高卒の方よりも大学卒の方の方が転職はしやすくなっているといえます。
仮に、高卒の方と大学卒の方のどちらかを選ばなければいけないということになってしまった場合は、企業のほとんどはいいかどうかは別にして大学卒の方を選んでしまうのが現実ですが、もちろん学歴だけで仕事ができないのは皆さんもご存知でしょう。しっかり採用する側である企業側も考えていることもありますので、悲観することもありませんが、ここには条件的なものがあります。
それは、「技術」や「スキル」、「資格」、「成果」というようなものを持っていることです。
例えば、経理の仕事をしてきた方の場合、簿記2級の資格を持っていて決算も3・4回経験しているということであれば、資格と経験というスキルによって大学卒の方と肩を並べることもできます。未経験の方よりも経験値がありますので、即戦力的に考えてもらうことができますので、学歴に対しての不利というのはほぼなくなると考えていいでしょう。
飲食業界の仕事をしてきたのであれば、接客も調理も経験していて、調理師免許や食品衛生責任者というような資格を持っていれば、未経験の大学卒の方よりもスキルがあるというように見てもらうことも可能です。
こういったことのように、学歴を十分にカバーできるほどのスキルや資格というようなものを持っているのであれば、学歴のギャップを十分に埋めることができますので、まずは履歴書や職務経歴書というような企業への提出書類でしっかりと事前アピールをしておいた上で、面接ではより詳細(数字や情景を出しながらわかりやすくなるように)に伝えるようにしていきましょう。
高卒以上の学歴でもOKの求人が増えてきている
10年以上前の求人では、学歴重視の求人広告が出回っていて、採用選考でも学歴重視の傾向が強かったのですが、近年は一部の専門職的な仕事を除けば、学歴は特に問うことがなくなってきています。
大学卒以上の学歴を求める求人も全くなくなったとまではいきませんが、そういった募集は確実に減少傾向にあることは間違いありません。むしろ、募集要項の条件欄には、「高卒以上」もしくは「学歴不問」というようになってきています。
昇格などの面についても。学歴ではなく実力主義的要素が徐々につき始めています。
これらのことを考えても、今や高卒の方でもチャンスはあるということですから決して悲観する必要はないということも覚えておくといいでしょう。
転職エージェントなどの人材紹介会社を利用する人が増えている
転職活動は孤独な戦いであると先ほどの項では触れていました。求人情報誌や求人サイトを利用しているだけでは、まさに孤独な戦いになるので、応募から履歴書を送って面接に参加と一連の流れはすべて一人でやらなければいけません。
しかし、今では転職エージェントなどのいわゆる人材紹介会社が多くなってきて、こういったところを利用する人が増えてきています。
エージェントなどの人材紹介会社というのは、転職コンサルタントなどの名称で呼ばれているアドバイスを担当する方がいて、求職者の方々の持っているスキルや経験値を見極めたうえで、できるだけ希望に合った求人を探して紹介してもらえるサービスを行っています。
また人材紹介会社は、求人を紹介してくれるのはもちろんなのですが、その他にも履歴書や職務経歴書の記入の仕方から面接時の注意事項など対策も十分に丁寧に教えてもらえます。
こういったコンサルタントの方々は、長きにわたり多くの経験し情報を得ていますので、一人の力では限界がありますが共に転職活動を行うことで、2倍以上の力を発揮させることができますので、相当有利に転職活動を進めることができるようになるでしょう。孤独な転職活動に心強い支えであり味方にもなります。
転職市場は高卒の方でも有利になることも十分ある!
転職市場でも、仕事現場でも学歴だけでどうにでもなるという時代は終焉を迎えようとしています。なぜなら、企業というのは売り上げを生んだうえで利益を上げ続けていかなければ存続させることはできません。ですから、仕事ができるできないというのがその方の人材としての価値として評価される基準となっていくということは当然のことであると思います。
ですから、学歴を求めてくることになる企業でなければ、学歴については気にすることなく転職活動自体に自信をもって臨んでいきましょう。
高卒の方が上手に転職活動を行っていくためにはどうすればよいのか
高卒というワードが高卒の方にとっては良くも悪くも頭にありながら転職活動をしていかなければいけませんので、とにかく目標に向かって努力するだけであるということでしょう。
現実的に高卒の転職公方者というのは、どのような企業や職種に転職しやすいのか気になっているという方も恐らく多いのではないかと思われます。
ここからは、そのような心配や不安要素を少しでも払拭できるように高卒の方が転職活動をうまく行っていくためのすべなどをご紹介していきたいと思います。
企業の大きさによって転職活動は変えるべき
企業というのは、大企業・中小企業と大きく分けることができますが、実際にはこの中小企業というのはあまりに大きくくくられてしまっています。
中小企業は中規模企業と小規模企業のどちらも表しているのですが、中規模と翔っ規模というのは実はかなり大きな差があると考えられています。中規模企業の定義は業種によっても多少の違いはあるのですが、最大で300名以下の企業を指すことが多いです。一方で小規模企業というのは、20名未満の企業です。これは相当の差があると考えておきましょう。
ちなみに、誰もが知っている大企業というのは何万人もの方が働いている企業です。この大企業というのは国内の企業の中でも1万社で0.3%しかありません。中規模企業でも51万社で13.2%、小規模企業は334万社で86.5%と分けられます。
この数字を見てもらっても、圧倒的に小規模企業が多く存在していることは明確で、テレビのCMなどで毎日のように見ることができるような企業というのは、本当にごくごく一部でしかありません。こうなると、どう考えても大企業で働くことができないということが頭をよぎるかもしれません。
しかし、企業の規模によって働いている就業者の数を見てみると、意外な結果になります。大企業は1192万人で30.7%、中規模企業が2024万人で43.5%、小規模企業は1397万人で25.8%となり、大企業の数は圧倒的に少なくなるのですが、就業者数となれば、大企業だけで全体の30%以上の数字となってきます。ちなみに小規模企業の場合は、企業数は圧倒的に多いとなっていますが、就業者数は全体の25%強ということになってしまいますので、大企業と比べるといかに小規模企業の就業者数が一社当たりどれだけ少ないのかがわかるでしょう。
大企業は一社平均約1200名、中規模企業は40名、小規模企業は4名ということになって圧倒的な差が出てきます。
こういったことを見ていただくと、大企業は狭き門であるというように採用されるのはなかなか難しい落ちう状況にあることはあるにせよ、高卒の転職希望者でも転職活動においては狙っていく企業の中にあってもいいのではないかと思われます。
大企業というと、基本的には転職者が入社するような中途採用での募集よりも新卒採用をメインにしているという認識をしている方が多くいらっしゃると思いますが、就業者数が多いということは、それだけ退職をしていく人の数も多いということが言えます。ということは、新たに採用しなければいけない人数もそれだけ多いということも味方によっては言えるのです。確かに、新卒メインで採用はかけていくことは変わらないといえるでしょうが、中途採用の場合は、基本的に即戦力採用という意味合いが非常に強いわけです。
また、大企業の採用担当者も特に大卒の方でなければどうしてもいけないという職種でなければ、高卒の方も多く活躍をしていることは多くありますので、高卒の方も必要な人材に含まれているということでありますので、大企業でも良い求人案件があった場合は、積極的に応募してみることもいいでしょう。
ただし、大企業ばかりを狙っていくということが正しいということではありません。自身がいけると思ったとしても、企業側からするとスキルなどが足りていないというような判断をされてしまえば、内定はもらえないわけですから、中規模・小規模企業も視野に入れておく必要があります。
特に、中規模企業が一番の狙い目であるということは認識しておくべきです。
あくまでも、中規模企業をメインで進めていく中で、大企業にもチャレンジしてみるというくらいの感覚でいる方がいいのかもしれません。中規模企業というのは、企業としても必要な研修制度も整っていますので、安心してもらえるのではないでしょうか。
ただ、小規模企業は積極的に狙っていく必要はないといえます。その理由は、小規模企業の場合家族経営をしていることがほとんどです。どれだけ皆さんの実力が上だとしても、家族を最優先にして経営幹部に登用する傾向がかなり強いですから、逆にうまく利用されてしまうかもしれません。
高卒の転職者の狙い目な職種とは?
高卒の方が転職する際にどういった職種が狙いやすいのかということも考えていかなければ、やみくもに応募していったとしても結果が出ないでしょうし、労力ばかりがかかってしまうことになるでしょう。
そういったことを防ぐためには、できるだけ狙える職種をある程度絞り込んでいくということも必要なことではないでしょうか。ここからは、どういった職種を狙っていくのがいいのかを見ていくことにしましょう。
専門職は採用されやすいといわれている
企業において、何かしらの仕事をしていたのであればお分かりだと思いますが、専門技術や専門的知識を持っている方というのは、企業内で活躍しているということが多いのではないでしょうか。
専門職や技術職というのは、従業員数の統計結果を見ても、事務職に続いて2番目に多いといわれていて、いかに企業が必要としているのかということがわかることです。
そうなれば、もし今現在で専門的知識やスキルを持ち合わせているということであれば、転職は比較的容易にすることができますし、年収も挙げることができる可能性があるということが言えるでしょう。
また、今はそういった技術を持っていないということであったとしても、将来ある程度、安定した仕事をしたいということであれば、未経験者でも歓迎というような専門職に転職するというのもいいかもしれません。働くようになってからでも自身の知識などを高めていくことをしていけばいいのかもしれません。
特にIT関連の職においては人材不足が顕著になってきていますので、検討する余地は十分にあるといえます。
製造業もおすすめ
日本の製造業は、海外で安価な値段で製造ができるようになってきたということもあり、の本国内の製造業が下火になってきているといわれるようになってきました。
といいながらも、製造業で働く人の数というのはやはり多いのは間違いありません。こういった職に就いている方は団塊の世代にも多いといわれていて、定年退職が進んでいますので、人材不足になり始めている職種でもあるのです。
こういった製造業は、そのほとんどは高卒以上の学歴で仕事ができるということもあり、そこまで求人倍率が高いというわけでもありません。また、製造業に携わる方は、と雪的に勤務していくことが求められていますので、ひとつの企業で長く働くことを希望しているという方にとってはいい仕事であるといえます。
安定的採用が続くのは営業職や販売職
企業にとって、売り上げをあげてくる役割を果たしているのが、営業職だったり販売職だったりします。これらの職種は利益を生む最大の職種であるので、実は景気にはあまり左右されることなく求人が多くある職種なのです。
求人倍率もさほど高くありませんし、特別に技術も必要とされませんので、社会人経験が比較的すくいない人にとっても狙いやすい職種であるといえます。また、学歴もそこまで問われることもありませんので、高卒の方がついているということも多い職種であるといえます。
ただし、ノルマなどを設けられているということもありますので、ストレスは多く抱えてしまうというリスクもありますので、気を付けましょう。
高卒の転職でもチャンスは転がっている
高卒転職者が転職しやすい職種はいくつかあるということはお分かりいただいたと思います、これだけが全てというわけではありませんが、狙いやすい職種もあるということで考えておくといいのではないでしょうか。
前職の企業規模と同じところで、かつ同じ職の求人に応募するというような転職活動でもいいかもしれませんが、異なる規模の企業や、職種についても検討してみる価値は十分にあるといえると思います。
高卒で転職する場合の履歴書の記入について
転職活動をする上で、企業に応募した後にしなければいけないことといえば、履歴書の記入ではないでしょうか?就職活動をする際にも履歴書は記入したとは思いますが、転職の際に記入する履歴書は少し異なってきますので、改めて記入方法などについて確認しておくようにしましょう。
履歴書なら何でもいいとは限りません!
履歴書にはどれも同じと思っていませんか?実はいくつもの種類があるのですが、種類があるということはそれぞれの目的があるから種類が多くあるということを理解しておくようにしましょう。
転職の場合、前職までの自分が得ることができたスキルや経験をアピールできるように、自己PRの欄がしっかりとスペースが取られているタイプの履歴書を選ぶようにしてください。
コンビニエンスストアでは、最も一般的なものが販売されていますが、文房具店などにおいては、さまざまな種類の履歴書が販売されていますので、コンビニエンスストアでパッと買うのではなく、一度は文房具店に行ってみて今の自分に合った履歴書はどれだろうというような気持ちで探してみるのもいいかもしれません。
また、当たり前と思われるかもしれませんが、記入は黒のボールペンで記入して誤字が出てしまった時には修正テープなどを使うことはなく、面倒でも再度一から書き直しましょう。
履歴書の志望動機などの記入欄はしっかり記入
履歴書の中でも一番といってもいいほどの企業側が注目しているところになりますので、しっかりとこの企業に志望しているという志望度の高さをアピールする必要があるということです。
志望動機を記入する前には、前職の仕事についての棚卸や自己分析、企業研究を入念すぎるほど入念に行うようにしましょう。
志望動機は、前職のことをうまく関連付けながら伝えたり、自己分析からの性格的特徴と職種の関連性をアピールするなどの方法をとるといいかもしれません。
また、転職して入社するという方は、基本的には即戦力として一日でも早く活躍してほしいということを期待した上で採用しようとしているわけですので、この企業に対してどのようなところで貢献することができるのかということをしっかりと踏み込んだうえで記入するようにしましょう。
職務経歴書の書き方について
就職活動においては、職歴というものがありませんので、履歴書とエントリーシートを提出して応募をするということになるのですが、転職活動をする際には、それだけではありません。エントリーシートというものは転職活動の際にはあまり聞かれることはありませんが、その代わりのようなものに該当するのが職務経歴書ではないでしょうか。
まず職務経歴書というのは、履歴書で職歴や自己PRなどを記載していますが、その内容をさらに詳細に記載されたというものが職務経歴書であると考えればいいでしょう。
この職務経歴書も履歴書同様、場合によってはそれ以上に重要なものになることになりますので、作成の際には気を付けるべきところを理解した上で作成するようにしていきましょう。
職務経歴書というのは、こうしなければいけないというようなフォーマットになっているわけではありませんので、自分自身が最もいい形でアピールできる内容にしていい意味で目立つことができるように作成することが良いと考えられているといってよいでしょう。
職務経歴書を作成するうえで、記載すべき項目としては、これまでの略歴、職務経歴、資格、持っているスキルや経験値、そして自己PRなどであるといえます。
記載すべき項目ということで今あげましたが、決してこれをすべて記載しなければいけないということではありません。職務経歴は書かければ職務経歴書として成立しませんのでこれだけは必須ですが、それ以外についてはわざわざ項目を作ったうえで記載する必要性はありませんが、職務経歴の中でスキルを得ることができたということや、結果や成果を残すことができたことなどを追記するような感じでより詳細に記載していくことが必要ですので、スキルや経験値などということについては、職務経歴に中でうまく織り交ぜていくことが重要であるといえます。
職務経歴を記載するときに際しては、初めての転職であれば1社分の就業内容について記載していきますし、複数の企業での勤務経験がある人の場合では、それぞれの企業での業務内容や実績や成果を記載しなければいけないということで多少複雑になることもあるかもしれません。
ただし、転職回数が多いという方の場合は、経歴をできるだけ簡潔に時系列で記載するとか箇条書きで記載していくこともいいでしょう。
この職務経歴書を作成していく際に気を付けなければいけないことは、と書く文章量が長くなってしまいがちな職務経歴書なのですが、文章が長くなってしまいますと、重要な箇所というのはわかりにくくなってしまいますので、重要なところはできるだけはじめに記載するようにして、文章を簡潔に仕上げていくことも大切です。
内容があいまいになったりまとまりがなかったりしてしまいますと、説得力がなく評価もされにくくなってしまいますので、成果や実績スキルや経験値ということを記載していく際には、数字を用いてできるだけ具体的な表記をするように心がけていく必要があります。
また、職務経歴書というのは企業に提出し、企業側に伝えるものですので、自分本位で喫際することなく、あくまで企業側のニーズや求めている人物像に合わせた形で自身のスキルや経験値が企業に活かすことができるということをアピールするようにしていきましょう。
そして、複数回転職を繰り返してしまっている場合、企業側というのは退職理由を非常に気にする傾向にあります。それは、何度も転職を繰り返していれば、またうちの会社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないかという不安を与えてしまう可能性を感じてしまうからです。そういったこともありますので、不安を取り除くという意味合いでも面接で質問される前に職務経歴書に明記しておくということもいいです。
職務経歴書というのは、自分自身のことですから当然まずは自分自身で作成しておくことが必要なのですが、今ではハローワークや人材紹介会社などが添削をしてくれたり、より良い職務経歴書を作成することができるようにアドバイスをしてくれるところもありますので、有効活用していくといいと考えられます。
ネガティブな理由を表に出してはいけない!
いよいよ企業側と会うことができるとなって場合において、一番気を付けなければいけないのは、ネガティブな理由を表に出していけないということです。
なぜなら、そういったことをあまり表に出してしまうことで企業側からは間違いなくよくみられることはありません。会社を辞めるということは、何かしらの不平不満があったうえで退社を決意する訳ですが、それをいかに次につなげることができるのか、同じことを繰り返さないようにするようにしていかなければいけません。
そのためにも、転職理由は前向きなことをアピールするようにしましょう。例えば、新たなことにチャレンジをしたいということや、今まで経験したことを活かしてステップアップしたいということなどに置き換えるようにしましょう。
面接でよく聞かれる質問を把握しておく
転職者の面接の場合では、質問としてよく聞かれることがあります。そういったよく聞かれるであろう質問内容を知っておくことで面接対策はできるというものです。
前もってわかっておくことで、余裕をもって面接に臨むことができます。そうすることによって、「落ち着きのある信頼できる人」であるという印象を残すことができるかもしれません。
面接というのは、ほんの少しの差で合否が動いてしまうことも大いにありますので、事前対策を行うべきです。
面接において、一番重要な質問ともいえる内容が「転職した理由は何ですか?」というものです。この質問に対しての回答次第では、一発不採用になってしまうということになりますので、ここについてはしっかり回答を想定させておくようにしましょう。
ポイントは、前向きな理由や自分に非はないというような理由があって転職するということであれば、そのまま転職理由を話せば、この質問に対しての回答は問題なくクリアできるでしょう。
しかし、人間関係に問題があった場合などは、転職してもまた同様の理由で退職してしまう可能性があるのではないかと思われてしまいます。
転職理由を面接官に伝えるという場合には、その転職理由を聞いたときにどういう評価をしてくるのかということをしっかりと想定しておきましょう。
もし、正直に理由を伝えてしまうと、評価は悪くなってしまいますので、企業側に大きな問題があるというような場合であってもあまり企業を責めてばかりしていては、自分自身に責任を感じていないと捉えられてしまいます。
そのため、人間関係や待遇など企業に対しての不満が本音の転職理由も「キャリアアップのため」といわばいいかえて伝えることが必要であるということです。
あと、面接で聞かれることのひとつに「応募した理由」があります。数ある企業の中から応募企業を志望した理由を聞くことで、企業への志望度がどのくらい高いものなのか、長期間しっかり勤めてもらえるかというようなことを確認します。
採用する側としては、特別な思い入れであったり、どうしてもその企業でなければいけない理由、その企業に入社して実現したいというようなことがあるという場合は、転職後に活躍してくれる可能性も高いですので、そのような人を企業としても積極的に採用しようとします。
転職サイトなどで探していたら、たまたま見つけたというような場合であったり、知名度のある企業である場合で、そういったことを伝えてしまうと、ほぼ合格できる可能性はありません。それだけ志望動機についても退職理由と同様にしっかりと事前準備をしたうえで面接に臨むようにするべきです。
志望動機を考える際にとても参考になるのが、企業のホームページを見たり、その企業が販売しているような商品を実際に利用してみるということも必要で、そういった中で感じたことを参考にして志望動機を考えるということもいいでしょう。
できるだけ詳細にまで調べ上げて、「○○なところに対して非常に魅力を感じることとなり応募させたいただきました」というような表現などを用いるといいでしょう。
高卒だからといって委縮する必要はない全くない!
高卒という学歴は大学卒と文言だけで比較したのであれば、大学を卒業した方が学歴は当然上になるのでしょう。しかし、見方を変えてみることも時には必要で、高卒の方というのは大学卒の方よりも社会人経験が4年制大学の方と比べれば4年長いということです。若さゆえにいろいろ先輩社員の方などに迷惑をかけることもあったかもしれませんが、そこから少しずつ成長を遂げて今まで頑張ってきたということは事実なわけです。けっして学歴を悲観することはありません。
その多く持つことができた経験値とスキルというのは、大きな武器なのです。この武器というのは、転職をするということにおいては一番の自己アピールの材料になり得るものとなります。ですから、学歴をも大きく上回るようなこの武器を引っ提げて、転職に立ち向かっていかなければいけません。高卒ということを決してコンプレックスに感じることはないと考えていけばいいのではないでしょうか。気の持ち方は転職というある意味戦いにおいては、非常に大切なことです。
むしろ、学歴を気にすることよりも転職活動のひとつひとつの行動や言動に注意することの方が重要と考えるようにしていきましょう。
退職を決める理由ひとつにしても、いくら会社に不平不満があったとしても、それを面接などでは決して表にすることなくポジティブな理由にしなければいけません。ただ、これも嘘があってはいけません。とりあえずその場を取り繕うことができればそれでいいということではありません。
本当に自分自身に問題はなかったのか、自分の至らないところというのはどこなのかなど必ず退職を決めて転職をするということになるのであれば、これまでの自分に問題がなかったのか、自分こそ変わらなければいけないことはないのかということなど見つめなおすこともしなければ恐らく、次の会社でも同じことが起きてまた会社を辞めてしまいたくなっていくようになってしまいます。
自分に非があったのであれば、そこについては素直に認める潔さというところもこういう時でなければできません。今までの企業のままではそういうことができず、自分の我のようなものを通してきた結果が転職ということになっていることは意外と自分自身は気づいていませんし、気が付いていたとしても認めたくないというどうでもいいプライドが邪魔をしてしまっているのです。
だからこそ、転職のタイミングで今までの自分自身のいけなかったところなどを見直したうえで企業も変わるけど、自分自身も生まれ変わるチャンスであり、リボーンするのはここだけのタイミングなのです。
だからこそ、転職というのはただ単に働く場所を変えるということだけではなく、この先どのようにしていくのがいいのかということなどを再度考え直したり見つめなおしたりする大切な時であるという認識を持つと、きっと自分自身で考えていたことよりもいい転職活動を行うことができるのかもしれません。
高卒だから転職は不利だということは決してありません。学歴でははかることができないいろいろなことが大学卒の方にはないものをたくさん持っているという大きな自信を持ったうえでぜひ転職活動を頑張っていただきたいと思います。
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